どろどろとした悪いものが、溜まっている。
重たくて苦しい。
引きずられてしまいそうなくらい。
最悪の結末しか思い浮かばない。
何もかもがどうでもいいような、けれども寂しくて、本当は助けて欲しくて、
だけどそれすら怖くて情けなくて、結局私は黙っている。
でも、そんなのまるで知らないみたいに遠慮なしに、信也さんは傍らに膝を突いたかと思うと、がばりと引き寄せてきた。
しかし、抱すくめられた腕の中で、妙に頭の中は冷静だった。
「……どうして今日、ここに来たんですか」
自然と、相手を咎めるような口調になっていた。
「誰と……」
私は、語気を強めて言った。
「誰と、ここに来たんですか……」
「……一人だ」
「嘘……!」



