(まさか……) 非常用のボタンを押した。何の反応も示さなかった。 (閉じ込められた……) しかも、こんな状況で! 「それ……壊れたのか?」 真横で、信也さんがいつもの調子で、憮然と言った。 危機感など無いように。 「みたい……です」 十数日振りの会話は、そんなものだった。