空き瓶ロマンス




信也さんの真意を確かめないまま、ぐだぐだと時間だけが過ぎる。


これはきっと、許されないことだ。


だけど、何が何だか分からないうちに、風化してしまう事を私は望んでいるのかもしれない。


もう私の事なんてどうでもいいんでしょう、と思いかけている自分がいる。


情けなさ過ぎて、もう涙も出ない。
 


部活の後、まっすぐ家に帰って、私はさっさと着替えた。
 

そして、出かけるつもりだった。
 

今日は、父は会社のクリスマス会。


兄もアプローチ中の女の子を誘うのに成功したと言っていた。


夕飯の心配は無い。


だから、私は何もしなくていい。


でも今日は、私もどこかに行ってしまいたくなった。



(もし信也さんが家に来たら……)
 


確立としては高い。


でも、私はそのインターホンの音に、耐えられない気がする。


そして、出なかったら出なかったで、今度こそいよいよお終いだという覚悟もあった。