空き瓶ロマンス

 


何とか理由を付けると、それを忘れていた同級生達が、一斉にうが~っ忘れてたああと吠えた。


何とか、話を逸らせたようだ。


だけど、私が咄嗟に口走った事は、真実でもある。


ちなみに、これまで部活を事実上引退していた三年生は、この時期は受験勉強をしつつ、三月に行われる引退公演に出演するための練習に励む事になる。


推薦やAO入試で進路が決まっていない限り、めちゃくちゃに大変である。


でも、今年の三年生は二人だけで、二人とも推薦が決まりそうだとチャーキーが伝えた。
 

おお~凄い! と、歓声が上がる。
 

その瞬間、すぐ脇の更衣ボックスがバン!と開いた。


「ぎゃああああああああ!」


 
驚いた数名が、演劇部仕込みのどでかい叫び声を上げた。
 

更衣ボックスから、ずっと隠れていた三年の先輩が出てきた。


「中あつぅい!」
 

と、先輩二人がぱたぱたと手で煽ぎ、


「おっひさ~!」


明るい声で言った。