空き瓶ロマンス




彼は、昨今問題とされている法律には賛成出来なかったが、

まったく規制しないというのも、それはそれでいけない気がしてきた。


「で、大体そういう漫画のヒロインって、皆高校生なわけで……

その、えーと……つまり、キャラクターは皆、

何かしらの理由で脱がされてチョメチョメだったりというわけで……」
 

修の顔が赤いのは、酒の所為だろうか。

羞恥からか。


「……だからー、そういう話で言ったら、倫子だってもう子供じゃないんだな、

一般的な分類としては、見る人が見ればもう『女』なんだな、って思ったら、


何かすっげーショックなんですよ……」
 

自分の事を言われたような気がして、信也はぐさりと傷付いた。
 

いや、でも初めて会った時、倫子は式場の制服を着ていた。


高校生だと知っていた上で声をかけたのではないのだから、


まだセーフのはずだ……と、心の中で弁明する。