「まあ、趣味ってのはそういうものだろう。

お前の恐竜好きだって、興味のない人間から同じ事を言われると思うぞ」

「倫子とは、めちゃくちゃ気が合いましたけど?」
 
みちるは、勝ち誇ったように言った。
 

信也は、少々むかっとしたが、

みちるが単に自棄を起こしてわざと言っているのは分かっていたので、反論しなかった。


「……先生は普段、倫子とどういう話をしてるんですか?」

「これといって特に変わった事は……」

「そこが気になるんですけど」


「主に、……学校の事だな。

正直、面白い話なら修の方が多いぞ」

「え、修さんとも仲良いんですか、先生」


「……あいつは、一応俺の教え子だったからな」

「ってことは、修さんは俺の先輩って事か……うっわー、世界ってせまい……」
 

みちるは、修の事を名前で呼ぶ。