「本当ですか?ありがとうございます!」 (……これでまた、携帯を買いに行くのが一日遠くなったな) 「女子ソフトで、近くの女子校と試合するだけなんで、 そんな大したことじゃないし、送り迎えも必要無いんですけどね」 その遠征先の学校名を聞いて、信也はどきりとなった。 (もしかして、そこは……) 「よろしくお願いします、鳥辺野先生」 彼は涙こそ流していなかったものの、 顔は本当に泣き笑いのようで……。 そして、今に至る。