空き瓶ロマンス




「それに正直、普通の生活じゃこんな格好、出来ませんしね。

ここいらじゃ、こんな服でうろついてても悪目立ちしちゃうじゃないですか。

コンビニ行こうが定食屋行こうが、否応なしに」

「うん、まあそうだね……」

「だから、劇なら思う存分着られる……

っていうか、先輩着てみて下さいよーっ!

絶対似合うっ!」

「ええーっ!?」

「だって私、先輩の『死体少女』役を新歓で見て、

入部決めたんですからね!

先輩は舞台に立つなら、やっぱゴスじゃないと!

あるいはドレス!」