空き瓶ロマンス




しかし、滲んだ視界の中で、父は困ったようにおろおろしながら、

それでもしっかりと頷いた。
 
途端に私の頭の中で、何かが弾けた。

「絶対嫌だからね、そんなの!」
 
私は叫んで、階段を駆け上がった。
 
逃げたんじゃない。

……あれ以上、父に何かを言っても無駄だから、距離を取っただけだ。