「こ、こんばんは……」 「あー、えーと……よく、来たな」 しどろもどろだったが、それでも顔が上げられなくなるくらい嬉しかった。 「あの……これ」 しかし、上着の入った袋と、重箱のセットを渡そうとした時、 「あれ?君、結婚式ん時いた子じゃん」 信也さんの後ろから、髪の毛をワックスでおっ立てた青年がひょいっと現れた。 彼には、若干見覚えがあった。 結婚式の時、信也さんと同じ卓に座っていた人だ。 そして恐らく、たった今信也さんにラリアットを食らった……。