(ああ……でもあの時は、とにかく信也さんの事が、 怖くて怖くて何とかお兄ちゃんに邪魔して貰おうって、 我がままばっかりで変な態度取って……そればっかりだったなあ) 今更ながらに、反省した。 信也さんは、ずっと私を見ていてくれたのに……。 私は、床に下ろしたままだった鞄を、ちらりと見た。 ブラキオサウルスのキーホルダーが、蛍光灯の光を反射する。 欲しくて、でも一度は諦めた物。 ……それを見ていた彼は、黙って買ってくれた。