私は携帯電話を充電器に繋ぎ、エプロンを脱いだ。 (そうだ、台本にも目通さなきゃ駄目だよね……何しろ、あの量だし) 『印刷室の紙泥棒』という悪評が付くほど、 演劇の台本の印刷にかかる紙の量は並ではない。 しかも、長い時間で設定された劇ともなると、一冊一冊もかなりのページ数だ。 そのうちどれか一つを選ぶにしても、全部に目を通さなければ。