空き瓶ロマンス

 


横から、グミが顔を出した。


「うん。首寒いから」


「髪長いんだから、ある程度平気なんじゃないの?」


「駄目。首の全面が守られない」


「何それ」


私は、鞄からジャージを引っ張り出し、


『空いてるわよん』という札のかかった更衣ボックスに入った。


(これは昔の先輩が作った、木の電話ボックスのような大道具で、


今では着替える時に重宝している)