空き瓶ロマンス

「四番です。

あの手前の黒スーツの……」


私は、指を指さないようにしながら、
問題の客をオーナーに示した。



すると、オーナーはそのまますっとその方向へ行き、彼に何かを話した。



丁度その時、


「倫子ちゃん、コーヒー出した?」




恵子さんに、肩を叩かれた。