そんな時、 「あれ~風呂場の電気点けっぱなし~?」 突然兄が、洗面所の引き戸を開けた。 「待ってよお兄ちゃん!私今お風呂入ってんだから!」 言わなければ風呂場のドアまで開けられそうだったので、私は慌てた。 下心こそ無いと分かっているものの、兄なら平気でやりかねない。