裏表をひっくり返して確かめると、裂けている部分は、 袖の縫い目を奇麗に一薙ぎしてくれていた。 ……実に、厄介だ。 (これは……芯を貼るか何かして補強しなきゃ、ちょっと駄目かもな……) 私は、他にもいくつか方法を考えて、結局内側から繕う事に決めた。