空き瓶ロマンス

「あー……ごめん、悪いけど俺卓のサービスの方、
苦手なんさ。
皿の三枚持ち出来ないし…

…社員さんに頼んでくんね?」



この野郎。



「分かった。

じゃあ、尾畑君頼める?」



私は、斎藤君の真後ろで事情を聴いていた、
もう一人のドリンク係(彼も同い年)に尋ねた。



だが彼は、


「無理無理、やだし無理」



と首を横に振った。