信也は倫子を女性司書に預け、 その際に、自分が着ていた薄手の上着を倫子の肩に被せた。 袖に、血が少し滲み込んでしまっていたが、 そうしなければいけないような気がした。 倫子が、少し驚いたように信也を見て、 「……ありがとうございます」 素直に、そう呟いた。