空き瓶ロマンス




手を離れたナイフが、粉々になった瓶の破片の中、


キィンと床に当たって音を立てた。




「大丈夫か!」



信也は、すぐさま倫子に駆け寄った。



もう自分の腕の傷など、後回しだ。



だが、


「信也さん……それは、こっちのセリフです!」