その時、私はちらりと男の顔を見て、吹き出しそうになった。 (目出し帽っ……!) 何とか笑いを堪えたものの、この至近距離で目出し帽のインパクトは強い。 『目出し』といっても鼻と口まで出ているので、 ニットの覆面を被ったレスラーみたいだ。