空き瓶ロマンス

「あんなの、全然失敗のうちに入んないわよ。

真面目ちゃんだなあ」



「いえ、そういんじゃなくって…
…何か、さっきからずっと睨まれてて……」



「え?」


恵子さんは、怪訝そうに言った。


 
「変なの……悪いのは、ほぼあっちじゃない。

どれ?どの人?

私、さっきよく見なかった」



奥からそっと顔を出し、