空き瓶ロマンス





「……さっき、買うのを諦めていただろう?



もし、よかったらと思ってな」




どうやら彼は、私がキーホルダーを買おうかどうか、



迷った一部始終を見ていたらしい。




「え、私そんなに欲しそうにしてましたか?」




「いや、そういうわけじゃないが」