空き瓶ロマンス




二人のところへ、戻らなければいけない。



ふと、そんな気がした。





私は、狭い通路を通るウエイトレスや客を避けながら、



何となく順番待ちの客の列に目をやった。




するとその中の一人が、私を見て微笑んだ。





……さっきの男の子だ。