『ピンポン A市からお越しの鳩羽倫子ちゃん。 お兄さまがお待ちです。 おりましたらロビーまでいらして下さい』 (――しかも『ちゃん』付けかよ!!) 「……す、すいません。 じゃあこれで……!」 私はとっさに駆け出した。