空き瓶ロマンス



「ああ。


一級下の不良グループがいてな…



…どうやら俺は、そいつらの縄張りに、



知らず知らずのうちに踏み入れてしまったらしいんだ。




そして、逃げ足の速い事が自慢のこの俺が、一気に囲まれたんだ。


くっそー、あんなとこに空き缶さえ落ちてなけりゃー、


踏んで転ぶことも無かったのに。




なんつーか、サバンナのトムソンガゼルが一匹でいる時に、




ライオンの群れに襲撃されるような気分を味わったっていうか……」