空き瓶ロマンス



「そういえば倫子ー。


俺達が知り合った理由、知りたいか?」




急に、兄がこっちを振り返った。


私は一旦びくついて、


「……えっ?ああ、うん」





はっきりとしない返事になってしまったが、兄は語り始めた。