「あのね、この前知り合った人と、 オーナーに頼まれてメールしてるんだけど、 その人が連れてってくれるって」 「えー、でもそれって、 相手はお前と二人っきりになりたいんじゃ……」 私は、兄の言葉を遮った。 「そこで、お兄ちゃんに頼みごとがあります。 一緒に付いて来て。 それとも、私に泣くような思いさせたいの?」