兄は、きょとんとした。 「何?突然……」 「好きだよね?」 「うん、まあ」 「今度の土曜日なんだけどさ、U市の恐竜展、行きたくない?」 「そりゃ行きたいけど……行けなくないか? お前だって諦めてたんじゃねえの?」