空き瓶ロマンス



途端にみんなの視線が一気に俺に集まる。


頷いている者さえ数名いた。



「ホントにな~。


オーナーの人来た時は、俺までひやひやしちまったじゃねーか」


髪をトゲトゲに立てた船木が、
ふざけながらもたれかかってきた。





「……俺は別に、冗談のつもりはなかったんだが」





「えっ」