甘甘アイドルと幸せな時



半分寝ていたあたし。
麗華の「みのぉ...起きて」
という、興奮した声で目が覚めた。



「ん...何?」

「あのねぇ!!!今から始まるよ」



といった矢先、ドン!という音がした。



『キャアアアアアー』



鼓膜が破れそうなくらい高い悲鳴。
そして、アイツの声――




『~~♪~~~♪』





甘い歌声。
少し、ドキッとした自分がいた。




マイクを片手に、すらっとした顔立ちで歌っている
啓翔。