「思ってない」 「分かってる」 またニヤニヤする。 「はぁ...あ、もう行く?」 「4時から仕事でさー...ちょっとしか寝れねぇ」 「5時間は寝れるじゃん」 「ま、そうだけど」 啓翔はカップをキッチンに持っていく。 あぁ....帰っちゃうんだ。 「あ、そうだ。今度うちにも遊びに来て」 「うちのアパートとは比べ物にならないでしょ」 靴を履き始めた。 「そんなこと....ある」 「最悪。ごめんね、安っぽいアパートで」