監督さんが出て行ったあと、椎奈はまた抱きついてきた。 「しぃ...けぃちゃんと居たい」 甘えるのが得意な椎奈... 昔は、ついつい優しく色々しちゃったっけ。 「ごめん、俺仕事だから....またな」 「嫌だぁ...しぃ...けぃちゃんがいい...」 ウルウルした目で問う椎奈。 ぐっ...... どんなにみのりが好きでも、少しドキッとする。 コイツ...無自覚だからなぁ... 「ごめんな!」 それだけを行って急いで、会議室を出た。