「ありがと...」 ふっと啓翔は笑う。 「みのりってば、積極的だな。」 「ッ...泣きそうになってるところを...ウザ」 抱きしめた手を離し車に向かう。 何よ...心配してたのに。 「そうだった?ごめん、ごめん...」 走って追いついてきた。 車の扉を開く。 「じゃあな、父さん」 呟いた啓翔は、またあの笑顔だった。