甘甘アイドルと幸せな時

「...俺が悪いんで。」

「あたしも悪いんです。慰謝料か払います。」

「慰謝料?そう...」




そういった相手は二ヤリと笑った。
キモい。






「で、どれくらい払えばいいですか。」

「ん...高かったんだよね、この車。それで君の名前は?」

「はい?あたしですか。...須川みのり、っていいます」

「みのり、ねぇ...」






相手は黙り何かを考えてるよう。
いきなり怪しい人に呼び捨てされて気分悪い。





「...早くしてくれます?忙しいんで。」

「あ?ごめん...じゃあ今度請求するから電話番号教えて。明日電話する」

「何でですか。知らない人になんか教えたくない。」

「あ~ぁ、この車高かったんだけど。」