「確認ですとぉ?!何言っちゃってんのこの子は!お前小さい頃一緒に風呂入ってんじゃん。知ってるじゃん俺のビックマグナム!」
「…………ウインナーでしょ」
「あ゛ぁぁぁ〜っっ!傷ついたよ俺!つか、ちゃんとあの頃より育ってますから!ついてますから!」
「昔は……でしょ?ユキが言ってるだけで、私は確認してないし」
「昔ついてたの知ってんだから、自己申告でじゅうぶんでしょ〜が!」
「不十分だから見せろって言ってんでしょ」
それに大きさなんかに興味もないし、とあっさり鼻で笑われた。
「真白ちゃん、取り敢えず落ち着け。つか、手を離せ!お前本当に何なの?お兄様の股間がそんななに気になるってどうよ??やばくない??」
「ユキに興味なんて無い」
きっぱりと言い切って、やっとズボンから手を離した。
ホッとしたが、伸びきったズボンのゴムは手で押さえてないと簡単に地面へ向けて落下する。
「じゃあ、俺の股か……」「股にも興味ない」
俺が言い終わらないうちに、冷たく言い放って真白は眉をしかめた。
「じゃ、何?俺が男以外の何だっての?」
「…………………女?」
「………………………」
「………………………」
「それマジで言ってるわけ?俺と血を分けた双子の妹が」
どかりとベットに胡坐をかいて睨むと、真白は真剣な顔で頷いた。
「ユキはどう見ても美少女じゃん」
「顔の造りなんてどうでもいいだろ。俺は母親似なんだ!」
「男にしては小さいし、細いし、睫毛長いし、髪さらさらだし」
一言一句、真白が真剣に言っているから恐ろしい。
「同じ双子でも、私のほうが男前だし」
「男前って……お前、ちょっと身長が高いからって………俺だって男前だ!」
「事実だし。私はユキより背も高いし格好良い」