◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「どう考えても……おかしいだろ?」
茶碗にこんもりとよそられた赤飯とチョコレートケーキを見つめながら、とうてい理解しがたい現状にげんなりと眉を寄せた。
そんな俺をよそに、母親は鼻歌まじりで、テーブルにワイングラスを並べている。
「母さん、私ら未成年」
目の前に置かれたワイングラスを返すように母親に突き返して、真白もケーキと赤飯を見比べている。
「あら?そうだったわね。じゃあ、雪ちゃんと真白ちゃんはそれでオレンジジュース飲んでちょうだい。このワインはパパとママで飲んじゃうんだから」
唇を尖らせ拗ねたように、母親の姫子は高級そうなワインを抱きしめた。
「いやいや、おかしいでしょ、母さん」
「やぁね。ママの顔何か変??」
慌てたように頬を押さえる姫子にがっくりと肩を落とす。
「私も変だと思う。母さんの顔じゃなくて……これ何?」
そう言って、真白がケーキと赤飯を指差した。
そうそう、やっぱおかしいだろ?赤飯って…………
「だって今日は2人の17歳の誕生日じゃない。お祝いしなきゃ!パパだって、仕事早めに切り上げるって言ってたもの」
「………でも、何で赤飯?ケーキと合わないよ」
「真白ちゃん。このお赤飯は貴女のために炊いたんだから、文句言わずに食べなさい」
めっっ!と、まるで幼子を叱り付けるように眉を吊り上げて、優しくデコピン一発。
「じゃ、有り難く」
そっけなくそう言うと、真白は赤飯を口に入れた。
いやいや………そうじゃないでしょ?お二人さん!
ケーキと合う合わないは問題じゃないじゃん!
「こら!真白ちゃん!まだいただきます言ってないでしょ。女の子なのに行儀悪いったら……」
「女じゃなくなったけど?」
さらりと真白がそう言って
「あら、そうだったわね」
笑顔で返す母親。
だぁかぁら、そうじゃねぇだろって!!
「おかしいでしょうが!俺はいったいどこから、いや寧ろ誰からツッコメばイインダョ!」
「どう考えても……おかしいだろ?」
茶碗にこんもりとよそられた赤飯とチョコレートケーキを見つめながら、とうてい理解しがたい現状にげんなりと眉を寄せた。
そんな俺をよそに、母親は鼻歌まじりで、テーブルにワイングラスを並べている。
「母さん、私ら未成年」
目の前に置かれたワイングラスを返すように母親に突き返して、真白もケーキと赤飯を見比べている。
「あら?そうだったわね。じゃあ、雪ちゃんと真白ちゃんはそれでオレンジジュース飲んでちょうだい。このワインはパパとママで飲んじゃうんだから」
唇を尖らせ拗ねたように、母親の姫子は高級そうなワインを抱きしめた。
「いやいや、おかしいでしょ、母さん」
「やぁね。ママの顔何か変??」
慌てたように頬を押さえる姫子にがっくりと肩を落とす。
「私も変だと思う。母さんの顔じゃなくて……これ何?」
そう言って、真白がケーキと赤飯を指差した。
そうそう、やっぱおかしいだろ?赤飯って…………
「だって今日は2人の17歳の誕生日じゃない。お祝いしなきゃ!パパだって、仕事早めに切り上げるって言ってたもの」
「………でも、何で赤飯?ケーキと合わないよ」
「真白ちゃん。このお赤飯は貴女のために炊いたんだから、文句言わずに食べなさい」
めっっ!と、まるで幼子を叱り付けるように眉を吊り上げて、優しくデコピン一発。
「じゃ、有り難く」
そっけなくそう言うと、真白は赤飯を口に入れた。
いやいや………そうじゃないでしょ?お二人さん!
ケーキと合う合わないは問題じゃないじゃん!
「こら!真白ちゃん!まだいただきます言ってないでしょ。女の子なのに行儀悪いったら……」
「女じゃなくなったけど?」
さらりと真白がそう言って
「あら、そうだったわね」
笑顔で返す母親。
だぁかぁら、そうじゃねぇだろって!!
「おかしいでしょうが!俺はいったいどこから、いや寧ろ誰からツッコメばイインダョ!」

