「当たり前だろうが、もしそんな事が実際あるなら見せてみろってんだ!」
へんっと笑って勝ち誇ったように真白を見つめると、相変わらずの無表情で、突然自分の履いているパジャマのズボンを一気に下げた。
「?!………☆@℃¥●¢@&§」
何しちゃってんのこの娘は!!
と、叫ぼうとしたまま俺は妹の足の間にぶら下がっているものを見て固まる。
「朝起きたら、足の間にはえててさ」
ずいぶん冷静な声音が俺の耳に落ちてくる。
しかし、真白ちゃん………生えてくるもんかよ、それ!!
「これって男性の象徴的なものでしょ?私やっぱり女じゃ無かったのかって思って」
やっぱりって何、やっぱりって。
そんな簡単に納得すんなよ!
つか、妹が年頃の兄の前で、そんなに冷静にパンツ降ろすんじゃないっての!
いやいや、今はそんな事関係ないけど………?
いや、あるだろ。
大ありだろ!
「色々試してみたんだけど、本物みたいだし。だからユキも本当に男なのか確かめようと思ってさ」
「たた、たたたたた試す???」
妹の足の間を指しながら、取り敢えずやっとのことで絞りだしたのがこの言葉だった。
背中を変な汗が流れる。
「そ、まぁ色々………ね」
いったい何を試しちゃったのよ、この娘っ子は!
「ただ、何ではえてきたのか心当たり無いし、ユキと私ら双子だから何か変化あるかもと思って」
「ナイナイナイナイ!!」
半泣き状態で必死に首を振る。
ちょっ、何で真白は落ち着いていられんのさ!
普通はもっと驚くだろ?
つか、ありえないから!!

『雪ちゃん、真白ちゃん、休日だからって騒いでないで早く降りてらっしゃ〜い。ご飯冷めちゃうわよ〜』一階から飛んできた母親ののんきな声。
それに弾かれたように、俺はやっとのことで妹の股間から視線を逸らした。
「おぉぉぉぉ母ぁぁぁさぁぁぁぁんっっ!?」
大声で叫ぶと、俺は半尻なのも忘れて、妹を残したまま、脱兎の如く階段を駆け降りた。

何がショックって?
そりゃぁ、妹の足の間にはえてきた茸が、俺の茸よりもかなり立派だったって事だ!!