「だから、ちょっと気になったんだ…」 恋、してるって感じだな…。 そんな事をぼんやりと思いながら、 「…そっか。」 と、呟いた。 「あ、じゃぁね。」 女子はそう言って席に戻って行った。 「……すごいな。」 心の声が思わず漏れてしまう。 「…何が?」 杏里が不思議そうにあたしを見つめる。