――あれから、あたしと杏里は先生に送ってもらった。 部屋のベランダで、夜空を見上げる。 …全然強くなんかなっていなかった。 いつも、あたしは誰かを困らせてる。 あの日から、何1つ…変わってない。 …あの日から、あたしの時間は止まったままなのかな。 まだ進んでないのかな。 そんな事を思いながら、あたしは空を見ていた。