「俺ん家。話、聞きたいから。」 そう言って、宮地葵は笑う。 いつも後ろ姿しか見てなかったから、こんなに顔をじっくり見るのって初めて…。 しかも、笑ってる…!! ――って!! ………ん? 「お、おおお俺ん家!!??」 静かな街にあたしの声が響きわたる。 お、俺ん家って……まさか……ね? 宮地葵の家、とかじゃないよね!?