「っ…ごめんね!宮地君!!」 鋭い視線に、慌てて謝る。 「………」 何も言わずに、前を向かれてしまった。 「…杏里。あたし、ちゃんと聞くから。もう少し待って。」 杏里を見て真剣に言うと、 「…分かった。」 と言ってくれた。 「それにしても大変ね。ま、頑張って。」 杏里は宮地葵の方をチラッと見ながらそう言って、席に戻って行った。 ほんと……大変だよ……。