「大丈夫?」 あたしがそう訊ねると、映未ちゃんは頷いた。 「行こっか。」 あたしはそっと手を握って、映未ちゃんを見つめる。 「………。うん。」 不安になったのか、映未ちゃんの顔が少し歪んだ。 「あたしがいるから。」 想いが伝わるように、ギュッと手を握った。 「……うん。ありがとう。」 映未ちゃんが心から笑ってくれた。 ……そうしてあたしたちは、学校へ――。