「自己紹介しろ。」 先生の言葉に、みんな(特に女子)は一気に静かになった。 …きっと、転入生の声を聞きたいんだろうな。 あたしはそんな事を考えながら、再び視線を空に戻した。 「……宮地葵。」 聞こえてきたその声はダルそうで、低かった。 …てゆうか。名前だけ…? “よろしくお願いします”っていう言葉もないの? …………。 って、え…?宮地葵……? どっかで聞いた事があったような……あれ……。 ッあ―――――ッッッ!!! 「み、宮地葵………ッッ!!!!??」