「食べる!」



笑顔。


まんべんなく広がる笑顔。




「和樹……」



「ん………?」






と、その時

和樹のほうをみていたらその後ろにみたことがある顔がいた。





「………心々?」






「かりん?」





心々が寄ってくる。




そして和樹も振り返った。




「「あっ」」




和樹と心々の声が重なる。




心々は足を止め、和樹となぜか見つめ合っている。




知り合いなの?





「じゃぁちょっと急がないと…。かりんまたね」



「あっうん」





和樹は走っていく心々をいつまでも見つめていた。






…………和樹?