12月25日、クリスマス。

私、かりんは彼氏の勇気を待っている。




一一一ピーポーピーポー一一一一





救急車が走っている。




誰かが運ばれているのだろうか。


時刻は6時30分。


集合時間は6時。


勇気はデートに遅れたことがないのに…。




電話をかけてみる…。


電源が切れているみたいだ。


勇気が遅れるなんて…。





そのとき…。


プルルルル…



勇気かな?



ケータイに出る表示もみないで電話にでる。


「もしもし…!!」




「………かりんちゃん?」





その声は親友の彼氏の眞樹くんだった。






それに......








泣いている。