先輩に一直線。

部活が終わった。

あっという間だった。
早く正式入部して、本格的に練習を開始したいな。

悠里とは違う方面なので、別々に帰ることになった。
私はカバンを持って、靴を履いて、昇降口に出た。


「おーぎーの!だーれだ!」

「きゃ!」

突然目の前が真っ暗になった。
耳元で、ちょっと低いおちゃめな声がした。
一発で誰だかわかった。

「もー、翔太ったら!わかるんだから!ビックリしたなあ。」

私は目に当てられた翔太の手を振りほどいて、翔太をにらんだ。

「あー、メンゴメンゴ!許せよ☆」
翔太はくしゃっといつものように笑った。
「もう許してるよー。」
私もニッコリ笑った。