2日後―



学校が始まって、

いつものようにすずちゃんと
登校していた。



「ちょっと!!」


振り返るとそこには
汐崎さんが立っていた。


「なんかご用ですか??」


なんで汐崎さんが?


「アンタ、ゆうまくんに
馴れ馴れしいんだよっ!!


何、人の彼氏に色目使ってんだよ!


キモいんだよっ!!

さっさとゆうまくんの前から
消・え・ろっ!!」


この前聞いた声とは全然違う

すっごく低くて、それが
地声だとわかるのに時間は

掛からなかった。



すっごい言われようだなー

ってか、汐崎さんって
妄想とか勘違いとか激しすぎっ!


そんなことを思っていると
すずちゃんが汐崎さんと

言い合いをしていた。



「アンタ、ゆうまのファンクラブの会長でしょ?


彼女だのなんだのって
勘違い激しすぎなんだよっ!!」


わー!!

すずちゃんがキレたーっっ


すずちゃんが本当にキレると
真面目に怖い…


今はそんなに
まぢギレじゃないけど

このままだと…。



でもその心配は消え失せた。


汐崎さんがすずちゃんの
気迫に負けて、そそくさと

学校の方に走って行った。


去り際に汐崎さんは、

「いい気になんなよ?ブスっ!」

と悪態をついて去って行った。



それにしても…

汐崎さんってゆうまくんの
ファンクラブ会長だったんだ。


初めて知ったなー…