ゆうまくんは まだ唇を離さない。 さすがに私も 恥ずかしくなって ゆうまくんの胸を叩いた。 でも叩けば叩くほど 抱きしめる腕の力は強くなった。 「んんーーー!」 もう恥ずかしいし 息続かないしで私は今 パニック状態です。 ようやくゆうまくんの唇が 離れた。 私は酸素を求めて 肩で息をする。 「つーことだから。 杏は絶対渡さねぇ!」 そう言ったゆうまくんの顔は 威嚇するような 刺々しい表情だった。