「今日は泊まってけ。おまえ危なっかしいからな。」
「ありがとう。」


ドキドキする………

やっぱり……

恋しちゃったのかな………

ブー、ブー、ブー

携帯が鳴ってる……

お母様だ………


「…はい。姫華です。」

『姫華?今日あなたのマンションに行ったのだけれど……留守だったのね?今はちゃんと家にいるの?』

「その頃は買い物をしておりました。今はきちんとマンションにおりますわ、お母様。」

『あらそう?ならいいわ。あっそうそう、3日後にパーティーがあるから、家に帰ってきてくださいね。ドレスを用意して待ってるわ』

「分かりました。それでは、失礼します。」


はぁ………

パーティー行きたくない………


「おい、シークレットガール。お母様って呼ぶってことは、金持ちか?」


「そうみたいですね………日本三大財閥の一つらしいですよ。」


「………もしかして奏宮財閥?」


「そう。私バイトの時フルネームで自己紹介しましたよ?」

「俺のフルネーム言えるか?」

「えぇ、勿論。龍崎 李緒でしょ?…って龍崎って三大財閥の一つじゃない!!」