後ろからひろ君に抱きしめられる。


大きな窓から、太陽の光がサンサンと降り注ぐ。


「幸せにするから」


「うん。ありがとう。あのね、ひろ君」


「ん?」


クルッと体の向きをかえて、ひろ君の背中に腕を回す。


「私も、ひろ君のこと幸せにしたい」


「俺は、春菜が隣にいてくれるだけで幸せだよ」


「私も、ひろ君が隣にしてくれるだけで幸せ」


これから、二人の人生が始まるの。


「春菜、買い物でも行こうか」


「うん。今日は私がご飯作るね」


「じゃあ、ハンバーグがいいな」


「うん」


幸せな、二人の時間。